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| トスカーナやウンブリア地方に代表される個性的な宿 |
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ここのところ女性誌でもよく取り上げられているイタリアの宿、アグリツーリズモ。
これは、アグリクルトゥーラ(英語で農業を表すAGRICULTUREアグリカルチャー)とツーリズモ(英語で観光を意味するTOURISMトゥーリズム)を合成した言葉で、農家が営む宿泊施設を意味するもの。
宿のイメージとしては、5〜6年前にブームになった「南仏プロバンスの田舎暮らし」にかなり近いが、田舎の別荘を舞台にするプロバンスに対してイタリアのアグリツーリズモは葡萄やオリーブを栽培する「農家」が舞台。農業を意識させる、現実的な部分がある反面、その気取りの無さが旅行者にうけている。一面に広がる葡萄畑やオリーブの木。糸杉に囲まれて建つ石造りの家が織り成す田園風景の美しさ。さらに特産の赤ワインや極上のオリーブオイル(エクストラ・ヴァージン)が食卓に並ぶ、豊かな
食生活が滞在の大きな魅力となり、年々アグリツーリズモへの関心は高まってきている。しかしながら、実際のところ、アグリツーリズモという宿についてはあまり知られていない。アグリツーリズモとはどういうものかを簡単に紹介します。 |
| 農家と宿泊施設の名称 |
| アグリツーリズモと呼ばれている宿泊施設を持つ農家は、大きく分けると下記の5つに分類されます。その違いがとても微妙で、田舎にあるヴィラホテルやプチホテルも、アグリツーリズモと呼ばれ場合があり、その差はあまり明確でない部分もあるので一応の目安です。
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| アグリーコラ
Agricola |
家族や親類縁者で経営している小規模農家 |
アズィエンダ・アグリーコラ
Azienda Agricola |
会社組織にしている中規模、または大農場 |
| ファットリア
Fattoria |
中世から小作農家を統括する地主で、作物の栽培や、家畜の飼育も行うケースが多い |
| テヌータ
Tenuta |
農地を意味するが、役割はファットリアとほぼ同じ。 |
| ポデーレ
Podere |
もともと、地主のファットリアのために農作業をしていた小作農家。現在はアグリーコラと変わらない存在になっている。さらに、アグリツーリズモがある田舎には、呼び名の異なるさまざまな宿泊施設が存在する。 |
| アルベルゴ
Albergo |
都会にもある一般的な「ホテル」を意味するイタリア語 |
アグリツーリズモ
Agriturismo |
旅行者に開放された、農場が経営する宿 |
アフィッタカメレ
Affittacamere |
自宅の一部である風呂付きの寝室を貸し出すB&B風の宿。日本の民宿に近いイメージ。 |
カーゼ・ペル・ヴァカンツェ
Case per vacanze |
海や山などのリゾート地に多くみられる休暇用に半月や1カ月単位で貸し出される家具付きの家。日本の貸し別荘のような存在。 |
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| 中でも注目を浴びているアグリツーリズモは、もともと農家の作業を手伝っていた使用人が寝泊まりをしていた簡易宿泊施設。小さな部屋にベッドがぽつりと置かれただけの「寝るためだけの空間」は、宿=ホテルをイメージする旅行者には、かなり質素な造りに映るだろう。
なかには内装にこだわり、天蓋付きのロマンチックなベットなどがあるプチホテルを思わせるお洒落な宿もあるが、通常のアグリツーリズモと比べ料金は割高のところが多い。 |
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アグリツーリズモとホテルの違い |
| 大部分のアグリツーリズモは町から離れている。最寄の町までは列車やバスでたどりつき、町のバールや商店の人にタクシーを呼んでもらって宿には到着できたとしても、車がないと滞在先での行動が限られてくる。タクシー代を惜しまず使うか、そうでなければ、宿でずっと過ごすことになる。また、ホテルと違って冷蔵庫も中身は空。飲物や食料を町まで買いに行かなければならない。田舎へ行けば行くほどレンタカーが必要になってくる。 |
| 違い 1 |
ホテルのように一年中オープンしているとは限らない。
4〜10月までのシーズン営業をしているところが多く、10月に葡萄の収穫を済ませひと段落すると、オリーブオイル造りに追われる11月。農家にとって最も忙しいこの時期を過ぎると、冬の間は
閉めているのが一般的。 中には通年営業するところもあるが、やはりベストシーズンは春〜秋。ただし6〜9月は欧米人の予約で殺到するので早めに計画を立てたほうが良い。 |
| 違い 2 |
部屋数はホテルよりグッと少ない3〜10室前後というのが、平均的なアグリツーリズモ。
なかには1〜2室しかないところもある。一般的なアグリツーリズモは室内に備品がほとんどなく、テレビや電話がないアグリツーリズモも多い。浴室に用意されているのはバスタオルと小さな石鹸だけということも珍しくない。タオル交換も1週間に1度が普通。ホテルのように毎日新しいタオルを使えない不便さがある。シャンプーはもちろんドライヤーも置いていない場合が多い。浴室はシャワーが普通。 |
| 違い 3 |
土曜から次の土曜までの1週間単位を予約の条件にするアグリツーリズモが多く、1〜2泊だけの滞在を受け付けてくれるところが少ない。部屋が空いている場合は3〜5泊の滞在でも予約を受け付けてくれる場合があるので、できるだけ自分の希望に近い宿に泊まるためにはできるだけ早く計画を立てたほうが良い。
1〜2泊でも気軽に田舎の雰囲気を味わいたい人は、ヴィラ(別荘・邸宅)タイプのホテルやお洒落なプチホテルがおすすめ。 |
| 違い 4 |
予約がとれたらすぐ送金。キャンセル不可が原則。ホテルと異なり、予約がとれた段階で、宿泊料金の一部、または全額を送金。後日キャンセルした場合、お金が戻らないので、予約にはある程度のリスクが伴う。 |
| 違い 5 |
レストランや食堂など飲食施設を持たない宿の場合、滞在中は自炊か外食になる。必要な食料や調味料を現地で買出しに行く予定でも、到着後すぐに食べられるものを用意しておいたほうが なにかと安心。日本のようなミニサイズの油や食器洗い用の洗剤などがほとんどないので、日本から持参し、現地で使いきるほうがベター。
宿で夕食が取れる場合は、事前に予約が必要。 |
| 違い 6 |
ホテルのように常時スタッフがいないので、滞在中の面倒なトラブルは自分で解決するしかない。また、到着初日はチェックインできる時間帯が決まっているので、夕方16時〜17時頃に到着するように計画するのが良い。
夜間は鍵の受け渡しがほとんど出来ない。また、日が暮れてから、田舎の夜道を運転するのは容易ではない。 |
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その一方で、ホテルにはない、アグリツーリズモならではの良さも充分ある。 |
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魅力 1 |
農家の自家製ワインや絞りたてのオリーブオイルを手軽な料金で購入できるうえ、
その味わいを滞在中に堪能できる。 |
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魅力 2 |
宿にレストランがある場合は、畑の野菜(トマト、ルコラと呼ばれるサラダ菜、バジリコなどの香草)や果物(葡萄やいちじく、アプリコットなど)などを使っり、地元の食材を生かした田舎料理を楽しめる。 |
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魅力 3 |
新鮮な空気を吸いながら、田舎暮らしを満喫。都会で疲れた身体と心を癒すリフレッシュ休暇を体験できる。時間を忘れてのんびり過ごしたい人はプール付きの宿がおすすめ。美しい田園風景をスケッチをしながら過ごす人もいる。 |
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魅力 4 |
ホテルに比べてサービスや施設は充実していないところも多いが、宿泊料金が手頃。 |
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